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知識を知っていても、それをアウトプットできなければ意味がない。~ドイツの高校の事例~

ドイツのギムナジウム(高校に相当)を卒業するとアビトゥアと呼ばれる大学入学資格が得られ、医学部以外の大学に進学することが可能です。アビトゥアの試験が日本のセンター試験と対照的に、マークシートが一切なく、問題に対して解答用紙15枚程度のエッセイを書くこと求められます。1科目4~5時間で、パンを持ち込んで生徒は試験に臨みます。また、記述だけではなく、30分~1時間程度のプレゼンも含まれます。

 

生徒、及び先生にとって手間のかかる時間です。採点者も公平をきすために2人用意されます。マークシートの問題を採点するようにすぐというわけではありません。生徒のプレゼンを聞くことも時間がかかります。採点者自体が知識を持っていないと、受験者の言っていることがわからないケースも出てきます。事実採点者の知識レベルは高く、博士号をもっている方もいらっしゃいます。

 

記述・プレゼンという形で知識を伝えることができるまでには、2つ必要なことがあります。一つは知識の習得度です。マークシートであれば、何となくの知識だけで解答することができますが、記述・プレゼンであれば完璧にその物事について知っていないと、相手が理解できません。また、エッセイ記述の方法やプレゼンの方法を理解していて、前もって練習していないとこの問題には太刀打ちできません。

 

高校生にこのレベルを求めるのは酷だと思われるひともいるかもしれませんが、社会で働くにあたって必要なスキルです。日本だと、大学生・社会人でもこんなことが出来ない人が多々います。ドイツの学校では大人になるための訓練がきちんとできていると思いました。