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「苦しさをプラスに転じ、いまはアートに夢中」 卒業生 鈴木枝美子

受験のためだけの勉強が 息苦しく感じられて

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 私の父は絵を描くのが趣味で、幼かった私を車に乗せ景色のいい場所に出かけて行っては鉛筆や色鉛筆で風景画を描いていました。だから、私も自然に絵に興味を持ち、小学生のときは絵画教室に通い、美術館によく出かけました。 
 私は中学受験で中高一貫校の女子校に進学して、中学の時に旺文社が主催する絵画コンクールで大林組賞を受賞しました。この賞で自分の絵に少し自信がつき、高校では美術部に所属していました。その頃から「美大に行きたい」と考え、美大受験専門の予備校にも通い始めました。
 美大受験のための予備校は、合格するためのテクニックを身につける授業が繰り返さればかり…、自分が描きたいスタイルとはかなりの違いがあり、次第につまらなくまってしまいました。「このまま受験勉強に追われ、予備校では美大合格のための絵を描き続けることがはたして私の将来にとって...?」そんな思いが募って学校をやめました。高校3年生の夏のことです。

インターハイスクールで自分自身と自由を取りもどした

 絵を描くこと以外に、すごく好きなことがあります。それは、英語です。小学校では勉強が嫌いだった私ですが、中学に入って初めて学んだ英語はとても新鮮で、すぐに興味を持ちました。学校に英語を教えにくる外国人の先生の英語教室に出席したりして、英語を勉強するうちに「外国に行ってみたい」と思いようになりました。高1のときに英検2級を取得しました。将来、絵の道に進み、好きな英語も活したいと考えたのもこの頃です。
 高3で高校を辞めたとき、もっと自由に絵を描いて好きな英語が勉強できる高校をと探したら、アットマーク・インターハイスクールにたどり着きました。卒業すれば、アメリカ・ワシントン州の高校卒業資格が得られるのも英語の世界が広がるような予感がしました。
 さっそく編入した私を待ち受けていたのは、優しくて面倒見のいい担任(学習コーチ)と、ユニークな教育方針、そして自分で自由にコントロールできる自分の時間です。私はやっとマイペースの生活を取りもどした思いがしました。また将来に向かって、夢に向かって踏み出していく活力を手にしました。
 アットマークの美術科目は、図書館から借りてきたデッサン本に習った手のデッサン、花を写生したものなど自分の作品を提出できます。実務学科は家庭料理を実習し、レシピと共に試食した人の評価を書いて提出するなど、とっても楽しく取り組むことができました。
 英語は、ビアトリクス・ポター原作の『ピーターラビット』の翻訳に挑戦したり、英語のテストを品川キャンパスで受けたり、結構大変でしたが楽しい思い出です。

 また、自宅でやるストレッチや腹筋、ウォーキングや犬の散歩など、きちんと運動時間と内容を記録して生徒ページに報告すれば体育実技の単位として認めてくれるアットマークの履修システムには、あまり運動が得意でない私は助かりました。
 インターハイスクール時代はアルバイトも地域ボランティアも単位科目としてカリキュラムに組み入れていました。不登校の小中生徒が通うフリースクールの地域ボランティアでしたが、自分よりも年下の子どもたちの話し相手をして「なぜ不登校になったのか」悩みを聞いてあげることは、自分自身の成長にも活かせると思いました。このような実体験の社会勉強も学校の実務科目の単位なるアットマークの履修システムを利用したことで、自信をつけ「美術をシッカリ学習しよう」という気持ちを取り戻せました。

美大の卒業制作は写真

 卒業後は横浜美術短期大学に進学しました。私がやりたいと思った「映像メディアデザインコース」があった学校を選びました。自宅の埼玉県の川口から横浜市青葉区の学校への通学は片道2時間かかりましたが、課題の取り組みで毎日時間が飛ぶような速さで過ぎていきました。
 美術短大で学んだデッサン、アニメや3D、WEBデザインやHP制作など、どれも刺激的で好奇心をくすぐるものばかりでした。特に映像の授業は、写真の面白さに魅了させられました。1年生の後半は、炭酸入りナチュラルミネラルウォーター「ペリエ」の広告用写真を撮るという課題が出て、高く評価してもらえたことで写真に対する興味は一気にアップしました。 卒業制作も、撮り溜めた写真をパソコンで加工し自費で製本しました。本のタイトルは『LIGHTS TOKYO』『LIGHTS EXPERIMENT』『LIGHTS COSMICCITY』。
ホームページ(http://www.emikosuzuki.com/)でも紹介しているので、ぜひ見てください。
この3冊を1冊にまとめたものも作り、さらに代表作品をA3に引き延ばしたポートフォリオも制作しました。卒展で本やパネルを展示したら、譲ってほしいという人まで現れて、初の写真集は美術短大における2年間の記念すべき集大成になりました。
  アートへの興味は尽きることがありません。いま私が一番やりたいことは、『ファインディング・ニモ』のような3Dです。大学時代は夏休みに「映画を100本観る」ということにも挑戦し、とにかく数えきれないほどの実写やアニメを鑑賞しました。その経験をもとに、近い将来私はハリウッドに渡って、フィルムスクールで劇場用のアニメを本格的に勉強したいと夢を広げています。


プロフィール

鈴木枝美子(すずき えみこ)

私立女子高校入学
アットマーク・インターハイスクールに編入
同校卒業
横浜美術短期大学入学

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